島原のスイーツといえばはずせないのが「かんざらし」
島原の湧水は名水100選に選ばれるほど、きれいでおいしい水です。
この水を使って作られるのが島原スイーツ「かんざらし」です。
この「かんざらし」を食べることができる、一押しのお店が20年ぶりに復活しました。
かんざらしの老舗店「銀水」
おしゃれな和風のお店でデートにもぴったりな場所です。
水の町島原は、島原城がある城下町です。
武家屋敷などが立ち並び、歩道には水路が通っていてて、きれいな水がいつも流れています。
そして、いたるところに鯉が泳いでいたり、水飲み場があったりと、のんびりゆったりした気分を味わえます。
長崎市内からは車で2時間弱、デートのドライブコースにはおすすめの場所です。
島原へ向かう道中にも、展望台があったり、ジャガイモ畑があったり、海を眺めたり。
私もよくドライブで行くのですが、好きなコースです。
今回は、女子に人気の島原スイーツ「かんざらし」と、20年ぶりに復活した名店「銀水」をご紹介します。
かんざらしって何?
皆さんは「かんざらし」って名前、ご存知ですか?
こんなやつです(#^.^#)
白玉だんごですね。
この白玉だんごに特性の蜜をかけて、冷やして食べる島原の郷土料理のひとつです。
何がすごいの?
まー普通に白玉団子にシロップかけてる、よく見かけるやつじゃん、と思うでしょ?
でもね、島原の「かんざらし」はちょっと違うんだなー。
白玉団子をこねるのも、シロップを薄めるのにも、そしてかんざらしを冷やすにも、名水100選の島原のおいしい水ですべて作られているんです。
白玉粉を練っただけの、素朴な料理だからこそ、素材が大事。
おいしいお水の力が最大限に発揮でき、島原でしか味わえないおいしいスイーツになりました。
「かんざらし」の名前の由来
白玉団子の粉の原料はもち米です。そのもち米を大寒の日に水にさらす習慣が由来で「かんざらし」と呼ばれています。
中国や台湾にも「かんざらし」によく似た白玉団子のスイーツがあります。
「湯圓(タンユエン)」と呼ばれるもので、団子の大きさ「かんざらし」と同じくらいのサイズです。
島原は、長崎と同じように、古くから中国文化に影響を受けてきた土地です。「かんざらし」のルーツも、このあたりにあるのかもしれませんね。
かんざらしが食べれるお店はどこ?
島原市には、かんざらしが食べれるお店がたくさんあります。
どこのかんざらしがおいしいの?
どこのお店でも、それぞれにおいしいのですが、やっぱりおすすめは「銀水」です。
「銀水」の歴史
銀水の創業から閉店まで
「銀水」は1915年(大正4年)、今から100年ちょっと前に入江ギンさんが開業したお店です。その後お孫さんの代に引き継がれました。
昭和30年に「銀水」を引き継いだ孫の田中ハツヨシさんは、お店を一人で切り盛りする「名物おばあちゃん」となり、「銀水」には芸能人も多数訪れる、全国的に有名なお店になりました。
ハツヨシさんが亡くなられて、「銀水」は閉店となりました。
銀水の復活
約20年物間、空き家になっていた「銀水」を、島原市は土地、建物ごと買い取り、総事業費約2500万円をかけて改修し、名店の復活を目指したのです。
「銀水」は復活しましたが、「かんざらし」は門外不出の秘伝のレシピ。
当時の味の再現には、地域住民への聞き取りや店内に残っていた空き袋などのゴミから原材料を探るなど、かなりの努力と試行錯誤によりようやく「銀水」の味が再現できました。
そしてお店を経営してるのは、県外から移住してきた地域おこし協力隊の方で、ご夫婦で銀水を復活させようと頑張ってくれてるのです。
「銀水」店内のご紹介
「銀水」は数ある湧水の中の「浜の川湧水」の隣にあります。島原は湧水が豊富な街。
かんざらしの真っ白なお団子の秘密は、このきれいな水なんです。
20年ぶりに復活した銀水は、味だけではなく、店内も当時のように再現されています。
店内に入ると、まず湧水があります。
ここにはラムネなど、ジュースが冷やされていて、水がザーザー流れていて、マイナスイオンの効果ですっきりした気分になれます。
店内には大きな調理場と一緒になったカウンター席。ここでは、まじかにかんざらしを作るところが見れます。
このたくさんの白玉団子をお水にさらして、注文があると、すくいだして器に盛ってくれるんです。
もちろん、和風の素敵なお座敷もあります。
一押しはもちろん、かんざらしですが、他にも、ところてんや、アイスもあります。
「銀水」の場所と駐車場情報
0957-63-4610
営業時間10時から17時まで
銀水の駐車場
気になる駐車場ですが、「銀水」は細い路地の続く街の中にあるので、車で入っていくことができません。
少し離れた場所に駐車場がありますが、その駐車場に至る道も結構狭いです。
地元の方たちの邪魔にならないようマナーを守りましょう。
案内板もたっているので、わかりやすいと思います。
島原スイーツ「かんざらし」と名店銀水のまとめ
島原「銀水」の「寒ざらし」
(約30年ぶり通算3回目)
20年ぶりに復活してヨカーターよ!。゚(゚´ω`゚)゚。 pic.twitter.com/7qbRLQMX8W— 大西さん (@2012apocalypsis) December 15, 2018
島原の郷土料理「かんざらし」は、きれいな島原の水があるからこそ作れるスイーツなんです。
そして、100年以上続いた老舗店「銀水」を、復活させたいという地元の人たちの熱意や、「かんざらし」のことを全くしらない県外の方の努力で、昔なつかしいかんざらしを、私たちは今も食べることができるんですね。
長崎からも2時間弱という、デートでちょっとお出かけにはもってこいの場所です。
ぜひ皆さんも島原を訪れたら「かんざらし」を食べてみてくださいね。きっと病みつきになりますよ。