長崎のお盆は爆竹炸裂!お墓で花火?精霊流しを見るおすすめの場所はココ!

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長崎の夏のメインイベントはお盆の精霊流し(しょうろうながし)

伝統行事である精霊流しは毎年8月15日の夕方から始まります。

長崎市の中心地である県庁坂(現在県庁は移転して、江戸町と呼ばれてます)に精霊船が集まり、見物客の前を通って流し場と言われるところまで担がれて行きます。

その年に亡くなった方への思いを船に乗せて、さまざまなデザインを凝らしたり、写真を飾ったりした船を、爆竹でにぎやかに天国へと送り出します。

亡くなった人をしのぶ精霊流しですが、実際は爆竹が鳴り響く賑やかなものです。

また、長崎ではお墓でも花火をしたり、爆竹をならしたりするんですよ。

今回は長崎のお盆の様子と、伝統行事「精霊流し」を見るお勧めの場所などを、一緒に御紹介します。

 

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長崎のお盆

長崎のお盆は8月13日から15日の3日間です。

初盆とは、その年に亡くなった方が初めて迎えられるお盆のことで、初盆のご家庭は13日からお参りやお墓参りをはじめ、家とお墓に3日間提灯を灯します。

初盆でない家庭は14日、15日でお墓参りをします。

 

長崎のお墓の特徴

長崎のお墓は山の上にあるものが多いです。

お墓参りには長い階段を登っていかなければいけません。

こんな山の上の方にお墓があります。

お年寄りは登るのが大変です。

我が家のお墓も山の上なので、毎年フーフー言いながら登っていきます。

 

初盆のお墓には親戚が提灯をお供えしてくれるので、いただいた方の名前を提灯につけて2段、3段と飾ります。

初盆ではないお墓には、提灯は1段だけか何もしません。

 

花火

実は長崎に住む私達にはとっても当たり前のことだったのですが、他県の方から驚かれたこと。

それはお盆にお墓で花火をするということです。

一枚目の写真を見ていただくと、お墓にかなり煙が立ち込めているのがわかりますが、これはお線香の煙だけではなく、花火の煙なのです。

長崎の人はお墓でにぎやかに故人を偲ぶというのが慣わしのようです。

そして、親族が集まるので、ジュースやお菓子なども持っていき、お墓で食べたりします。

子供にとっては、お盆のお墓参りは普段会えないいとこに会えたり、花火をしておやつを食べたりと楽しいものです。

私も子供の頃お盆にお墓で花火をするのが大好きで、お墓参りの前にはたくさん花火を買い込んで持っていってました。

それがなんと長崎だけの習慣だったとはビックリです。

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精霊流し

長崎の伝統行事「精霊流し」はお盆の最終日8月15日に行われます。

これはお盆で帰ってきていた故人の霊を再び極楽浄土へ送り出すための行事です。

初盆の方の霊を送る精霊船ですが、絶対作らなければいけないものではありません。

仏教の宗派でしないところもあるし、予算もかなりかかります。

中心地でなければ、近所でお供え物を「こも」というものに入れて一か所に集めて処分してもらったりします。

 

精霊船

精霊船には大きくわけて2種類あります。

一つは、初盆の家庭で作る「個人船」。

もう一つは町内やお葬式場で、その年に亡くなった方を一緒にのせる「もやい船」です。

「もやい」とは集まるという意味で、「もやい墓」という一つのお墓にたくさんの方が入っているお墓もあります。

個人の船は比較的小さな船が多いのですが、中には会社の社長さんや、名の通った方の船もあり、そういう船や、もやい船はかなり大きなものになります。

また、子供さんの霊をのせたかわいい小さな精霊船や、ペットの精霊船など、大小様々な大きさの精霊船があります。

精霊船は家族や知人が故人を偲びさまざまな思いをのせて作ります。

たくさんの写真で飾った船、漁師さんだったら大漁旗を飾っていたり、お子さんの船はおもちゃをたくさんのせていたり、それぞれの船が故人への思いをのせて精霊船を作るんです。

ほとんどの精霊船には「西方丸(せいほうまる)」と書かれています。

西方丸とは極楽への方向です。

そして船の先には○○家と家の名前が入り、船の側面には家紋入りの提灯などを下げています。

 

さだまさしさんの歌

長崎、精霊流しと言えば全的に有名なのが長崎出身のアーティスト

さだまさしさんの歌「精霊流し」ですね。

この歌は亡くなった恋人を精霊船で流す女性の気持ちを唄った、しんみりと物悲しく静かな曲です。

ところが実際の長崎の精霊流しはとんでもなくにぎやかです。

歌を聴いて初めて精霊流しを見に来られた方は、あまりの爆竹のうるささにびっくりします。

 

精霊流しと爆竹

長崎の人はとかく爆竹が好きです。

私が子供の頃も夏に残った爆竹を公園などで鳴らして遊んだりしていました。

さすがに、今の子供たちはそんなことはしないようですが・・・

それでも、お盆近くになると、爆竹の音がパーンとどこかで聞こえたりします。

 

爆竹

精霊船を流す時の必需品、それは花火と爆竹です。

長崎には夏の間だけ開店する花火屋さんが、中華街にあります。

1個10円~ばら売りでいろんな種類の花火を販売しています。

こんなふうに山積みにされてる花火や爆竹、これを100箱くらい買い込みます。

船の担ぎ手やついて歩く人は、爆竹をバンバン鳴らしながら歩きます。

 

 

爆竹の音が鳴り響き、耳栓をしていてもまったく役に立ちません。

道路にはあとかすがかなり散乱しています。

花火で船が燃えてしまったり、担いでる人がやけどするという事故もよくおこります。

 

爆竹の由来

長崎には中華街がありますが、鎖国時代、長崎に設置された「唐人屋敷(とうじんやしき)」から中国の文化が町民に広がりました。

「精霊流し」はもともと中国の「彩舟(さいしゅう)流し」というものからきています。

彩舟流しは死者の霊を中国へ送る行事でした。

そして爆竹は中国では魔除けの意味があります。

精霊船が通る道を清めるために爆竹をならしたということです。

今ではとにかく派手に賑やかにということでならされている爆竹ですが実はちゃんと意味があるのですね。

 

精霊流しの昔と今

古くから伝わる精霊流しですが昨今の環境問題等で昔と今では変化してきました。

県庁前での見せ場

精霊船は15日の夕方、長崎市の中心地県庁前から大波止という港へ向かって歩きます。

県庁は2018年に移転したため、名称が「江戸町」に変わりました。


この坂をたくさんの精霊船が並んで進みます。

坂を降り切ってすこし行ったところが船の「流し場」の大波止(おおはと)です。

この江戸町から大波止は、おくんちでも重要な役割を果たす坂道です。

 

観客は両脇に立ち並び船を見学します。

昔は坂の頂上で船をぐるぐるまわして観客を喜ばせていました。

しかし、危険だということで船を回すのは禁止となり、今ではほとんど見られません。

時々酔った担ぎ手が警察の目を盗んで精霊舟を回して大歓声を浴びます。

 

大波止での流し場

以前は大波止までたどり着いた船は海に流していました。

担ぎ手の人も最後は海の中に入っていき、船を離していました。

大波止だけではなく、近郊の各地域でもお供え物や船を海に流したりしていました。

よく15日過ぎに海へ泳ぎに行くと果物や野菜が流れてきたりしてたものです。

でも、これってやっぱり環境によくないですよね。

現在は一か所に集められた船は市で解体され、ごみとして処分されます。

味気ないですがしかたのないことですね。

 

16日は地獄のふたが開く

精霊流しは夜の11時頃終わります。

終わったあとの道路は爆竹や花火のかす、観客達のゴミでたくさんです。

道路清掃車が出動して翌日までにはきれいな何事もなかった道路になります。

そして翌日16日、長崎の人達の言い伝えで海水浴は禁止されてます。

精霊船があの世に帰って行くので地獄のふたが開くのです。

海で泳いでいると一緒に連れていかれるということで子供達は親から海水浴を止められてます。

これって今の子供たちはどうなんでしょうね。

最近はあまり気にする人もいなくなり16日でも泳いでる人は多いようです。

まとめ

  • 長崎のお盆はお墓で花火をする
  • 精霊流しは爆竹が鳴り響く賑やかな伝統行事
  • 爆竹は魔よけの意味がある
  • 昔の精霊流しは海に流していた

いかがでしたか?

長崎のお盆は、亡くなった方を爆竹で賑やかにお見送りする行事です。

精霊流しを見たくなったあなた、耳栓を用意して来んね(こんね)長崎!!

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