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【長崎くんち2025】見どころ紹介!全6町の出し物を地元目線でわかりやすく解説!

【長崎くんち2025】見どころ紹介!全6町の出し物を地元目線でわかりやすく解説!
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10月が近づくと、長崎のまちの空気が少しずつ浮き立ちます。

そう!長崎くんちがはじまるんです。

でも、観光で初めて来る人や、地元にいてもよく知らない人には、「くんちって何があるの?」という疑問が残るかもしれません。

そんなあなたに向けて、2025年の長崎くんちで披露される6つの踊町と出し物を、地元・長崎在住の私の視点で、丁寧にご紹介します。

太鼓の音、鮮やかな衣装、そして「もってこ〜い!」の歓声。

華やかなその瞬間の裏には、地域が誇る歴史や文化が息づいています。

知れば知るほど奥深く、そしてきっと好きになる、長崎くんちの町の誇りを感じてください。

目次

2025年の踊町と出し物一覧|今年はこの6町!

2025年のくんちは、10月7日(火)〜9日(木)に開催されます。

今年は以下の6町が踊町として、それぞれが個性豊かな演し物を奉納します。

踊町出し物
西古川町(にしふるかわまち)傘鉾・櫓太鼓・本踊
新大工町(しんだいくまち)傘鉾・詩舞・曳壇尻
諏訪町(すわまち)傘鉾・龍踊(青龍・白龍)
榎津町(えのきづまち)傘鉾・川船
賑町(にぎわいまち)傘鉾・大漁万祝恵美須船
新橋町(しんばしまち)傘鉾・本踊 阿蘭陀万歳

これらの演し物は、諏訪神社(すわじんじゃ)、お旅所(おたびしょ)、八坂神社(やさかじんじゃ)、中央公園などの踊場(おどりば)で披露され、町内を巡る「庭先回り」でも間近に楽しむことができます。

長崎くんち踊町について

長崎くんちの踊町(おどりちょう)は、市内中心部の各町が7年に1回の持ち回りで出演します。

基本的には、1回のおくんちに7つの町が参加しますが、最近は人数がそろわず、参加辞退するところもでてきています。

2025年は1つの町が辞退したため、6つの町が踊町として参加します。

また、7年に1度の持ち回りですが、ここ数年コロナや諏訪神社の問題などでおくんちができなかった年があり、今回2025年の踊町は、10年前、2015年に参加した踊町となります。

西古川町|傘鉾・櫓太鼓(やぐらだいこ)・本踊

西古川町では、江戸時代から続く「櫓太鼓」を今も大切に奉納し続けています。

かつてこの町が相撲との縁深かった歴史を背景に、演目は行司の口上から始まり、呼び出しによる相撲甚句の披露、そして櫓太鼓の力強い演奏へと続きます。

さらに、地元のアマチュア力士による土俵入りと弓取り式も披露されるという、珍しい構成です。

伝統と地域の誇りを次世代につなぐ心意気が感じられる、非常に見応えのある演目です。

その後に続く女性たちの本踊は、優雅さと品格が漂う舞。

櫓太鼓のリズムに乗せて演じられる姿には、静かで力強い女性の芯を感じます。

新大工町|傘鉾・詩舞(しぶ)・曳壇尻(ひきだんじり)

海外貿易でにぎわった江戸時代、長崎では建築需要が高まり、大工職人の町として新たに開かれたのが「新大工町」です。

明治34年のくんちでは、職人たちの誇りをかけて白木造りの「曳段尻」を初めて奉納。

その後、昭和61年には現在の本漆塗り・総檜造りという雅やかな「曳壇尻」が新調されました。

曳壇尻は大阪の岸和田で有名なだんじりと同様、曳き回す勇壮な姿が魅力です。

ですが新大工町では「お囃子の舞台」としての本質を大切にしており、演奏されるお囃子も見どころです。

彫刻や金具が美しい壇尻(山車)を曳く迫力の演目。

重厚で勇ましい印象の中に、曳き手の団結力と町の誇りが詰まっています。

そして詩舞は気品があり、そのギャップがたまりません。

町の中の“男らしさ”と“女らしさ”の両方を映すような、魅力的な組み合わせです。

諏訪町|傘鉾・龍踊(じゃおどり)

諏訪神社をまつる町として、その名を持つ諏訪町。

長崎くんちの代名詞ともいえる龍踊ですが、今年は諏訪町から出場します。

長崎くんちにおける「龍踊」は現在、諏訪町を含めて計4つの町で奉納されています。

その中でも諏訪町の龍踊は、明治19年に白蛇を模した白龍の奉納から始まり、現在では青白2体の大龍、青白2体の子龍、そして孫龍と、合計5匹の龍が登場する豪華な構成が特長です。

特に注目されるのが、演者の衣装を黒と白で瞬時に入れ替える「棒交代」という演出。

一瞬のうちに役割が交代するその技術は圧巻で、観客の目を引きつけます。

諏訪町の龍踊保存会は「宝塚のように飽きさせない舞台」を目指し、初心者も含む龍方たちが2ヶ月以上にわたる猛練習を重ねて本番に挑みます。

青龍と白龍の二体が一度に舞う豪華な演出は、まさに圧巻です。

榎津町|傘鉾・川船

榎津町が奉納する「川船」は、長崎が港町として栄えた歴史を象徴する演し物です。

実際の川船を模した大型の曳物には、和洋折衷の装飾が施され、町の異国情緒と文化の交差を表現しています。

船上では美しく装束をまとった踊り手たちが舞を披露し、鼓や笛の音色が情緒豊かに響きます。

船が練り進むたびに、波間を漂うような優雅なリズムが観客を包み込むようです。

見どころは、船体の前後に据えられた龍や鳳凰などの装飾と、船上の所作の細やかさ。

豪快さとは対照的に、穏やかな中に誇りを感じさせる榎津町ならではの奉納演目です。

実際の川船を模した曳物で、船上では踊りや音楽が演じられます。

長崎港を意識した演出で、港町としての歴史と異国文化の香りを感じさせる穏やかな演目です。

賑町|傘鉾・大漁万祝恵美須船(たいりょうまいわいえびすぶね)

にぎやかな雰囲気がそのまま出し物になったような賑町。

賑町が奉納する「大漁万祝恵美須船」は、海の恵みと商売繁盛を祈願する縁起の良い演目です。

中心となる親船「恵美須船」に加え、子舟「宝栄舟」「豊来舟」がともに船団を組み、魚群を追う構成で、
海上漁を題材としたスケールの大きな展開が魅力です。

「万祝(まいわい)」とは、大漁を祝う宴や漁師たちの晴れ着を意味し、船には色鮮やかな大漁旗や装飾が施されており、くんちの舞台を一層華やかに彩ります。

船上には大漁の神・恵比寿様が乗り込み、生きた2kg級の真鯛を釣り上げるシーンも登場。

その活鯛は、くんちの3日間、時間に合わせて水槽に入れて魚屋さんが踊場へ運び込むという本格ぶりです。

えびす様を乗せた船が町を巡る様子は、見ているだけで笑顔になれます。

賑やかな太鼓と笛の音、お囃子のテンポに乗せて動き回る船たちが、観客の心を躍らせます。

商売繁盛や家庭円満を願う縁起物で、演者も観客も自然と笑顔になれる和やかな出し物です。

家族連れにもおすすめの、明るくあたたかい演目です。

新橋町|傘鉾・本踊 阿蘭陀万歳(おらんだまんざい)

「阿蘭陀(オランダ)万歳」は、長崎が江戸時代に唯一外国と交流していた出島の歴史を背景に生まれた演目です。

西洋風の衣装に身を包んだ踊り手たちが、陽気な音楽に合わせて優雅かつユーモラスに舞い踊ります。

阿蘭陀万歳の最大の特徴は、異国文化と日本文化が見事に融合した世界観。

西洋仕立ての衣装や、フリルのあるドレス、帽子などが舞台を華やかに彩り、観客を異世界に誘います。

さらに、踊りの中に笑いや掛け合いも含まれており、その名の通り「万歳」を叫ぶ場面もあるのがユニークです。

異国情緒にあふれたパフォーマンスは、長崎という町の国際性と開放性を象徴しています。

新橋町ならではの工夫と愛嬌が詰まった演目に、自然と笑顔がこぼれることでしょう。

阿蘭陀(オランダ)との交流の歴史を背景にした舞踊で、西洋の衣装とリズムが特徴的。

見どころのポイント解説|奉納踊・傘鉾・もってこーい

ここでは、出し物の見どころをいくつかご紹介しますね。

奉納踊り(ほうのうおどり)

くんちの演目は、すべて神様への「奉納踊」。

そのため、ただのパフォーマンスではなく、どこか神聖な緊張感があります。

たとえば諏訪神社の境内では、舞台に立つ前に全員が静かに一礼します。

その姿に、背筋が伸びるような厳かさと心地よい緊張を感じてしまいます。

傘鉾(かさぼこ)

出し物の先頭を歩く傘鉾は、町名を掲げるシンボルで、各踊町の顔でもあります。

上部には縁起物や豪華な装飾が施され、くるくると回ります。

それぞれの町で傘鉾のデザインって違うんですよ。

それを見るのもまた楽しい!

傘鉾の重量は120~150Kgもあります。

それをたった一人の人が中に入ってずっと持ってまわるんです。

とても大変な役目ですが、責任ある重要な役割で、各町には傘鉾餅と呼ばれる専任の方がいらっしゃいます。

もってこーい・しょもーやれー

もってこ~い! 

演目が終わると観客からかかる「もってこーい!」「しょもーられー」の掛け声がお約束。

「もってこ~い!」は「もう一度演じて!」という意味で、再演が始まる合図なんです。

しょもーやれー」は「所望する(お願いする)からもう一度やって」のかけごえ。

どちらも「アンコール」の意味です。

再登場する演者の、嬉しそうな笑顔や誇らしげな表情を見ると、この祭りが“観る”だけでなく“心が通う”瞬間を生んでいるのだと実感します。

そして見る側も、この「もってこ~い」「しょも~やれ~」を言うのがとても楽しみなんです。

桟敷には、もってこーいを音頭とる人も!

それに合わせて「もってこ~い」「しょも~やれ~」と会場が一体になります。

長崎っ子なら出し物をみれば必ず「もってこーい」とアンコールをして盛り上がります。

もちろん観光で来た人たちも一緒になって「もってこーい」と叫び、会場は祭りを盛り上げる一体感が生まれます。

地元民すすめの楽しみ方と穴場スポット!

観覧席を取るのもいいけれど、通な楽しみ方は「庭先回り(にわさきまわり)」。

町内を巡る演者たちが、店先や広場で披露してくれる演目は、距離がぐっと近くで見れます。

好きな出し物に一日中ついてまわる追っかけもいたりします。

街中いたるところでお囃子の音が聞こえてきて、「もうすぐ龍踊がくる!」

「あっちに川船がいる!」そんな感じで出し物に遭遇するのがとても楽しみです!

公会堂通りや中央公園近くでは、比較的見やすい立ち位置が多く、写真も撮りやすいですよ。

また、前日リハーサルは人も少なく、落ち着いて見られるのでおすすめです。

おくんちの季節になると、町中に提灯や幕が飾られ、ただ歩くだけでも楽しい気分に。

昼と夜で表情が変わる町を、ぜひ散策してみてください。

地元民の私がおすすめする一番の穴場スポット!

3日間のおくんちの間、踊町の出し物は諏訪神社にはじまり街中を練り歩き出し物を披露します。

そして最後の3日目。

すべての披露がおわると、それぞれの町に帰り最後に自分たちの町内で踊りを披露するんです。

何か月もかけて準備と練習を支えてくれた町内で最後の締めくくりをします。

これは各踊町の自分たちの町の公園などで行われます。

3日間踊りまわり、やりきった達成感とくたくたの疲労感の中、最後の力を振り絞って演じる出し物は、見ていて涙が出そうになるくらい感動的です。

もし時間がある方は、この最後の踊りをぜひ見てください!

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まとめ|長崎くんち2025年全6町の出し物一覧

長崎くんちは、ただの祭りではありません。

町の人たちが、何ヶ月もかけて、心を込めて準備してきた町の舞台です。

そしてその出し物には、長崎という土地の歴史や文化、誇りがぎゅっと詰まっています。

観光で訪れる人には、表の華やかさだけでなく、そこに込められた想いを感じてほしいです。

そして地元の人には、私達の町長崎のすばらしさを再発見してほしいです。

そんなふうに思えるのが、長崎くんちのいちばん素敵なところだと、私は感じています。

2025年の秋、長崎で、あなたの心が少しでも動きますように。

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